第50回全国大学ラグビー選手権大会は15日、各地でセカンドステージ第2節の全8試合が行われた。
プールAでは、5連覇を目指す帝京大と関東大学リーグ戦1部3位の大東文化大が2連勝。赤い王者が78−5で関西学院大を圧倒すれば、大東大は大舞台での経験が浅い朝日大相手に手を抜かず、87−14で強さを見せつけた。好調の両チームは準決勝進出をかけ、22日に東京・秩父宮ラグビー場で激突する。
プールBでベスト4入りの可能性を残したのは、関東大学リーグ戦を制した流通経済大と昨年度の大学選手権ファイナリストである筑波大。流経大は関西2位の同志社大と対戦し、9点を追う展開となったが、後半8分、11分にFB八文字雅和とFLジョージ・リサレの連続トライで逆転。わずか3点リードで迎えた38分には、HO植村健太郎からのロングパスをほぼフリーでもらったリサレがきっちりフィニッシュし、34−26で接戦をものにした。筑波大は、ゴールデンボーイのWTB福岡堅樹、SO山沢拓也、WTB竹中祥らが活躍し、66−0で日本大に完封勝ちしている。
“死の組”とも言われるプールCは、4チームすべてに1位突破の希望がある。頭一つ抜け出したのは、同組で唯一2勝0敗となった明治大。関東大学対抗戦のライバルである慶應義塾大に20−19で競り勝ち、2試合連続で1点差ゲームをものにしている。関西王者の立命館大は、東海大(関東大学リーグ戦1部4位)に30−0からまさかの大逆転負け。前半39分から後半16分までに6連続でトライを奪われ、35−42で白星を逃した。0勝2敗ながら、関西大学Aリーグ1位によるアドバンテージポイントに助けられて総勝点6としているが、最終節では他チームのアンラッキーも重ならなければミラクルは起きない。
プールDでは、早稲田大(関東大学対抗戦A2位)が京都産業大(関西大学Aリーグ3位)に48−18と逆転勝利し、2勝0敗で首位をキープ。後半早々に17−18とリードを奪われた早稲田だったが、WTB深津健吾がハットトリックを決めるなど後半に攻撃力が爆発し、総勝点を14に伸ばした。同じく国立競技場を目指す中央大(関東大学リーグ戦1部2位)は、大阪体育大(関西大学Aリーグ5位)に苦しみミスを多発したが、17−10で勝利。一週間前に京産大に逆転負けしたショックから立ち直り、1勝1敗でサバイバルゲームに残った。
※ 勝点:勝ち=5点、引き分け=2点、負け=0点
※ BPはボーナスポイント。4トライ以上=1点、7点差以内の敗戦=1点
※ APはアドバンテージポイント。地域所属リーグ戦の1位=3点、2位=2点、3位=1点