(撮影:高塩 隆)
関東大学対抗戦Aで4位扱いの筑波大は15日、東京・秩父宮ラグビー場で大学選手権セカンドステージ第2戦を行い、関東大学リーグ戦1部で5位の日大を66−0と圧倒。参加するプールBでの総勝点を12とし、4チーム中2位につけている。敗れた日大は総勝点0。
筑波大が終始、試合を支配した。前半3分に連続攻撃からFB片桐康策が先制すると、続く7分にはペナルティキックから攻め込み、敵陣中盤左タッチライン際でパスを受けたWTB福岡堅樹がそのままインゴールへ進んだ。21−0で迎えた25分には、守備網の最後尾にいたSO山沢拓也が自陣中盤からカウンターアタック。タックラーを次々とかわし、HO村川浩喜のトライを演出した(ゴールも決まり28−0)。
日本代表9キャップ(国同士の真剣勝負への出場数)のWTB福岡は後半2分、12分にも自慢の快足を活かして得点をマークし、後半18分から出場した元日本代表のWTB竹中祥も2度、トライラインを割った。守っても前半終了間際の日大の連続攻撃を跳ね返すなど無失点で戦い終え、勝った古川拓生監督も「きょうの1ゲームで成長を感じた。(パスの)1つひとつが繋がり始めている」と満足げだった。一方、敗れた加藤尋久監督は「男の子から男にならないとああいうゲームには勝てない」とし、ジャパンを擁する昨季の選手権準優勝チームとの差を説明した。
「うちの学生より多くの試練を乗り越えているところが、1つひとつのプレーの厳しさ、判断に繋がって、そこで(自軍と)差が出ている」
最終戦は22日。筑波大は秩父宮で関東大学リーグ戦1部1位の流経大(総勝点15)と、日大は愛知・瑞穂ラグビー場で関西大学Aリーグ2位の同大(総勝点3)とそれぞれ戦う。選手権ではA〜Dの各プール上位1校が準決勝(2014年1月2日/東京・国立競技場)に進む。