ラグビーリパブリック

東芝、NECとの接戦制す エリア管理と外国人勢の健闘光る

2013.12.14
<トップリーグ 2013−2014 2ndステージ Aグループ 第3節>
東芝 22 − 18 NEC
(2013年12月14日/東京・秩父宮ラグビー場)

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暫定2位に浮上した東芝。写真中央は、2ndステージで10番を背負う吉田良平
(撮影:井田新輔)

 2連勝中の東芝が敵陣でボールキープも、2連敗中のNECが接点で抗う。テンポが鈍る。しかし、味方の出血で一時出場中だったニュージーランド代表18キャップのCTBリチャード・カフイが、一転、前がかりとなった守備網の裏へキック。背走した相手はたまらず球をタッチラインの外へ出した。結果、東芝は敵陣ゴール前左でラインアウトを得て、前半32分、出血を止め復帰のWTBクーパ・ブーナがトライラインを割る。SH小川高廣のゴールで、チームは15−13と勝ち越した。例年、フィジカルファイトが続くこのカード。NECは「1対1は負けてなかった」とFL権丈太郎ゲーム主将は言うが、陣地の取り合いで苦しんだ。 
 後半、NECが相手キックに対してカウンターを繰り出すようになり、流れは変わった。「ゲインラインを切ることにフォーカス」と権丈。4点差と迫る。しかし、東芝は要所で外国人勢が光った。15分から正式に出場のCTBカフイは死角からの好守を繰り返した。そして後半29分、入部6年目のFLスティーブン・ベイツが決定的危機を防ぐ。ここで、勝負あった。

(文・向風見也)