ラグビーリパブリック

苦しんだスクラムが一転…リコーがNTTコムに快勝

2013.12.07
<トップリーグ 2013−2014 2ndステージ Bグループ 第2節>
NTTコミュニケーションズ 16 − 47 リコー
(2013年12月7日/東京・秩父宮ラグビー場)

マン・オブ・ザマッチに選ばれたリコーのSH山本昌太(撮影:高塩隆)

 10点リードの後半8分、リコーは最前列の右PRを出血で一時交替させた。PR辻井健太、イン。直後、スクラムで圧力をかけ、NTTコムの反則を誘う。直後のペナルティキックからNO8コリン・ボークが突進、CTBリキ・フルーティーとの連携で中盤から敵陣22メートル線手前まで一気に躍り出た。以後、10分まで攻め続け、最後はラインアウトを起点にWTB小松大祐主将がトライ。直後のゴールも決まり26−9と、リコーは大幅に点差を広げた。
 それまでNTTコム優勢のスクラムは、ここを境に風向きが変わる。リコーが右PRを先発の柴田和宏に戻した後、NTTコムは出色の先発両PRを相次ぎ交代。形勢逆転のわけは「組む人」にあったのか。否。大敗した林雅人監督は解説する。
 「途中、ウチが押して押して…となった時、(制御不能と判定され相手の)フリーキック。その後、『組んで、止まろう』としてから…」
 リコーは、スクラムに苦しんでいた序盤も点数を重ね、後半10分以降は迷う相手を滅多打ち。1stステージ下位チームによるグループBで初勝利を挙げた。WTB小松主将は、「ホッとしています」と振り返った。

(文・向風見也)

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