関東大学リーグ戦1部で4位となった東海大は、大学選手権のセカンドステージではグループCに入る。関東大学対抗戦A3位扱いの慶大、同5位扱いの明大、関西大学Aリーグ1位の立命大という4校と、準決勝(来年1月2日/東京・国立競技場)に進める1枠を争う。日本代表候補のWTB石井魁、7人制日本代表のWTB小原政佑、20歳以下日本代表のFB近藤英人は決定力を示せるか。
今季は序盤に黒星を重ねたが、11月24日、かねて優勝の決まっていた流経大に61−29と快勝した(東京・秩父宮ラグビー場)。肉弾戦を制圧し、WTB石井とFB近藤はトライを挙げるなどランナーも持ち味を発揮した。
日本代表候補合宿で「ボールタッチ回数を増やす」との意識を学んだ2年のWTB石井は、「チームに貢献できるプレーをしたい」と宣言する。
「WTBとしてトライを取りきるのは絶対。(おとり役やランナーへのサポートなどの)BKとしての動きであったり、チームのために自分のできることをもっとレベルアップさせたいです。色々なところで経験したものを、成長に繋げたい」
こちらも2年で、東海大仰星高時代からWTBとして台頭も今年度から新たなポジションに取り組むFB近藤は、「チームを後ろから支える役割。キックでFWを上手く前に出せたら」と自らの役割を認識。もちろん、強力バックスリーの一角としても、「強みを出したい」と語った。
「そこを出せば、相手にも嫌がられると思うので。いままでやってきたことの精度を高めてやっていくだけだと思っています」
そして、高校時代からFB近藤の先輩である3年のWTB小原は、1年時から出場する選手権にこんな意気込みで臨むという。
「僕に(パスを)放ったらどんどん前に進める…。そうなるようにしたいです」
近年は対抗戦勢が上位に食い込む傾向のある選手権にあって、昨季はリーグ戦から唯一4強入りした東海大。8日、秩父宮で明大とのセカンドステージ初戦に挑む。