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キヤノン、最後にようやく「ディシプリン」守りNEC戦に勝利

2013.11.30
<トップリーグ 2013−2014 2ndステージ 第1節 グループA>
NEC 19 − 22 キヤノン
(2013年11月30日/埼玉・熊谷ラグビー場)

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パワフルにインゴールへ飛び込むキヤノンのWTBハビリロッキー
(撮影:AKI NAGAO)

 昇格2年目のキヤノン、1stステージの上位チームが揃う2ndステージのAグループに入る。初戦の終盤、3点リードで自陣ゴール前に並ぶ。「ディシプリン!」。寒風吹く観客席から、永友洋司監督が声を投げる。
 接点では限られた人数のみが格闘し、残りはほぼ横一列の防御網を敷く。ほぼ磐石。対する一昨季4強のNECは、球をタッチラインの外へ放ってしまう。ここで勝負はあった。
 もっとも勝者は、「ディシプリン(規律)」の順守に苦しんだ。前半9分、中盤左タッチライン際の相手ボールの肉弾戦に、LO日高駿が杭を打つ。衝撃。ただ、ボールを奪いに他の仲間が接点に集まるも、結局、相手が攻めを続ける。一箇所に人を集めて守備隊列を乱したキヤノンが、たまらず反則を犯す。そんな場面は、他にも複数あった。自分たちの単発的な突破やNECのミスからスコアこそ奪ったが、反則の繰り返しによる一時退場処分が2回。今後の強豪との連戦に向け、FB和田拓主将は「こういう試合をやっていたら…」。
 敗者は、終盤のエラーとプレーの起点たるラインアウトの不調が痛かった。FL浅野良太主将は「個人のスキルを上げるしかない」と潔い。

(文・向 風見也)

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