関東大学リーグ戦1部で昨季6位も今年度は2位と飛躍した中大は、12月8日からの大学選手権セカンドステージに向け体調管理を優先している。
新チーム始動時から注力する守備が冴え、9月開幕のリーグ戦では開幕5連勝をマークした。しかし終盤、主力組のコンディション維持に四苦八苦して2連敗を喫す。最終節の日大戦(●13−16)から選手権の初戦まで約2週間のブランクがあるため、首脳陣は今週のトレーニング内容を自主練習を中心にした。それをCTB山北純嗣主将は怪我の療養やストレッチに充て、「助かります。皆にもある程度は自分の時間を与えないと。まずは自分に矢印を向けて行こう、と」と話した。
選手権のセカンドステージでは、ファーストステージを勝ち抜いた朝日大を含めた16校が4つの組に分かれ、それぞれ総当たり戦を行う。各グループの上位1チームは、1月2日の準決勝(東京・国立競技場)への出場が叶う。選手権出場は3季ぶりとなる中大は、そのなかのプールDに参戦。日本代表のFB藤田慶和を擁する早大も同じ組に入りそうだ。
中大は今季の目標を「国立行き」としてきた。最終決戦に向け、7人制日本代表経験もあるFB羽野一志は、「少ないチャンスを活かすのが勝ちにつながる。強い相手に対してミスをしない、ペナルティをしない…。そういうことをちゃんとやらないと、国立へ行くという春からの目標は叶わない。春からやって来たことを思い出していかなければ」と意気込んだ。
(文・向 風見也)