(撮影:ノーサイドクラブ)
国内最高峰のラグビートップリーグ(TL)で昨季準優勝の東芝では、今季序盤はゲーム主将を務めていたLO/FL/NO8望月雄太副将が後半戦への自信を覗かせる。約1カ月の中断期間を経てのリーグ戦再開を、12月1日に控えている。
今季から2プール2ステージ制が採用されたTL。1stステージはプールBに入った東芝は5勝2敗で戦い終え、8チーム中3位となった。2ndステージは、2つあるプールの上位4チーム同士によるグループAに入ったが、1stステージの成績により総勝点に加えられるボーナスポイントはわずか「2」とする(各プール1位は「4」)。上位4強によるプレーオフ進出に向け、ハンデを背負っている。
19日、望月副将は東京・高田馬場の「ノーサイドクラブ」で開催されたトークイベント『ラグビーアナライズ』に出演。プレイングコーチでもあるFL中居智昭とともに、今季のこれまでの反省と今後への意気込みを語った。1stステージでは終盤に失点するシーンが多かったが、望月副将は「スタミナが切れてどうこう、というところではないと思っています」と分析。「それ(体力の消耗)が全てではない。自分たちが流れを掴んでいる時にミスなくスコアをし続けて、相手に『きょうは無理だな』と思わせるところまで畳み掛けられていないのが理由」と続けた。
「それで最後までもつれて、相手が逆襲をしてくる。逆に、僕らは畳み掛けようとして全精力を使っていて、相手の力が上回って…。修正点は、疲れている時のミスを減らす、スコアチャンスをしっかり取る、ということ。それをやれば、いい戦いはできる。2ndステージでは、ファンの皆様に勧められるようなラグビーをお見せしたいと思います」
イベントでは、クラブの看板であるボール争奪局面を制するスキルを実演を交えて解説。FL中居は、「僕らは東芝のスキルというより、(高質な)ラグビースキルを求めている」と語った。
「わかっていても止められないというのが、東芝の身体で覚えているラグビー。それをもっと追求していきたいです」
2ndステージの初戦は、大阪・近鉄花園ラグビー場でトヨタ自動車と行う。