大東大の攻撃の要となったNO8長谷川崚太
(撮影:KOICHI HIRAYAMA)
(撮影:KOICHI HIRAYAMA)
関東大学リーグ戦1部は11月16日、東京・江戸川陸上競技場で2試合があり、昨季7位の大東大が同5位の日大に36−17で勝利。1試合を残して4勝2敗で勝ち点18、8チーム中暫定3位となり、上位5チームに与えられる大学選手権出場枠の獲得に大きく前進した。敗れた日大は2勝4敗の勝ち点12で暫定6位(法大、立正大と勝ち点同数も当該校同士の得失点差勝ち点の総計により法大、日大、立正大の順)。
立ち上がり、接点周辺での守備の出足がばらついた大東大だが、時間を重ねるごとに日大へ激しい圧力をかけるようになった。攻めてはNO8長谷川崚太、SH小山大輝、FB大道勇喜が突破役として持ち味を発揮。5−10のビハインドで迎えた前半29分には、敵陣22メートルエリアで左右に球を繋ぎ、最後はNO8長谷川が相手タックラーを吹っ飛ばし、インゴールを駆け抜けた。直後のコンバージョンをFB大道が決め、12−10と勝ち越した。FB大道は積極的にライン参加をしてチャンスを作り、SH小山は後半17分にラックサイドを抜け出してトライを奪うなど勢いを生んだ。
勝った青柳勝彦監督は、「何より勝てたことが良かった。チームも盛り上がって、いい流れでできた」と振り返った。
一方、序盤はパスでゲインラインを切る本来のスタイルを示した日大だが、結局、開幕2連勝後の4連敗を記録した。加藤尋久ヘッドコーチは、「残念としか言いようがない。受けてしまって、攻めどころを間違えて…。まだ噛み合ってないですね」と肩を落とした。
最終戦は両チームとも24日。大東文化大は埼玉・熊谷ラグビー場で今季6季ぶりに昇格した立正大と、日大は東京・秩父宮ラグビー場で中大とそれぞれ対戦する。
(文・向風見也)