ラグビーリパブリック

流経大、2季ぶり2度目のリーグ戦優勝。終盤、中大の組織を破る

2013.11.16

RKU

関東大学リーグ戦1部を制した流通経済大
(撮影:KOICHI HIRAYAMA)

 関東大学リーグ戦1部で、昨季2位の流経大が2季ぶり2度目の優勝を決めた。11月16日、東京・江戸川陸上競技場で同6位の中大との全勝対決を25−0で制し、6勝0敗で勝点を24とした。敗れた中大は5勝1敗の勝点21。ともに1試合を残すも、勝点同数の場合は当該校同士の対戦での勝者が上位になるため、流経大の優勝が決まった。

 この日、前半は中大が鋭い出足の守備で応戦。「ゴーヤ」「ゴーヤ」と叫びながら、 相手の攻撃の要であるSO合谷和弘に激しいタックルを連発した。流経大は1対1を制しつつ前進するもミスを重ね、前半を10−0で折り返した。ロースコアでの接戦は、中大の描くイメージに近かった。

 後半も中大は守りで粘ったものの、フィジカル面で優勢に立った流経大が相手陣でプレーした。13−0で迎えた14分、敵陣中盤右のラインアウトから左に展開。CTB矢次啓佑が大きく突破すると、サポートに走ったSO合谷がトライラインを割った。中大の連続攻撃を耐えた直後の34分には、自陣ゴール前スクラムからWTBリリダム・ジョセファ、FL今野剛秀が攻撃を仕掛ける。最後はNO8高森一輝主将がだめを押した。

 勝った西機真ヘッドコーチは「前半は優勝を意識して浮き足立ってしまっていた。後半は自分たちのラグビーをやるということを(より)意識した。後半、チーム力があがるなかで色々なものが出せた」と振り返った。一方、敗れた松田雄監督は「前半は自分たちのやりたいことが少しできたが、ちょっとしたミスで流れが向こうへ行ってしまい、中大ペースにできなかった」と悔やんだ。

 両チームは11月24日に東京・秩父宮ラグビー場で最終戦を迎える。流経大は、昨季王者も今年度はここまで3勝3敗(勝点15)の東海大と、中大は、同5位で今シーズンは2勝4敗(勝点12)と苦しむ日大とそれぞれぶつかる。

(文・向風見也)
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