ラグビーリパブリック

守備が冴えた法大、選手権争いで生き残り。前年度王者・東海大は3敗目。

2013.11.09

前半26分にラインアウトからタックルを弾いてトライを挙げた法大HO小池一宏

(撮影/直江光信)

 

 

 関東大学リーグ戦1部は11月9日、東京・秩父宮ラグビー場で1試合があり、昨季4位の法大が前年度王者の東海大に26-17で快勝。2勝4敗で勝ち点を12とし、暫定5位となった。敗れた東海大は3勝3敗、勝ち点15で3位。

 

 法大は、序盤から鋭い出足の守備でペースを掴んだ。前半15分に東海大のSO野口大輔のペナルティーゴールで先制されるも、25分に敵陣ゴール前のラインアウトからFW同士で球を繋ぎ、HO小池一宏が勝ち越しトライを挙げる(5-3)。チャンスを掴んだ契機は、中盤での東海大ボールの接点からのこぼれ球をFL西内勇人が拾って直進したプレーだった。29分、35分にもラインアウトを起点にスコアを重ねた(19-3)。守ってはCTB金勇輝、CTB大塚剛史のタックルが冴えた。

 

 東海大は後半35分、43分とトライを決めたが及ばず。木村季由監督は「法大さんの方が勝負に対する執着心があった結果。我々の力が足りなかった」と肩を落とした。一方、勝った谷崎重幸監督は、「ディフェンスの一言」と語り、10月27日に昨季7位の大東大との一戦(●19-26・秩父宮)を落とした後の様子をこう振り返った。

 

「この2週間、選手がよくミーティングをした。分析をして、東海大の優秀なランナーにスペースをやらないようにプレッシャーをかける、と。東海大と大東大の試合を観に行きまして(11月2日・東京・キヤノンスポーツパーク、34-29で大東大が勝利)、そこで気持ちが大きく変わった部分がありました。いままでの負けの数を上回るモチベーションになった」

 

 同リーグ戦の上位5チームは12月開幕の全国大学選手権への出場権が得られるが、両チームとも当落線上。法大は八王子・上柚木公園陸上競技場で昨季3位も開幕5連敗中の拓大と、東海大は秩父宮で前年度2位、開幕5連勝中の流経大と、それぞれ11月24日に対戦する。

(文・向 風見也)

 

 

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