攻守とも結束力のある中大。勢いがある。(撮影/松本かおり)
関東大学リーグ戦1部、東京・上柚木運動公園陸上競技場でおこなわれた11月4日の第2試合では、昨季6位も今季好調の中大が、前年度3位ながら今季は苦戦する拓大を50-17で制し、開幕5連勝で勝ち点を20で2位につけた(流経大も勝ち点20だが、総得失点差で中大を上回り暫定1位)。
敗れた拓大は0勝5敗、勝ち点5で最下位。中大と流経大は16日、東京・江戸川陸上競技場で全勝での優勝決定戦を行う。
中大が終始、主導権を握った。序盤から組織的な守備で相手のミスを誘い、息の合った攻撃で着実に加点した。
前半7分に自陣からの展開とWTB高悠也のランで先制すると(ゴールも決まり7-0)、続く12分にはSO浜岸峻輝のペナルティーゴールで点差を広げる。17-5で迎えた33分には、自陣22メートルエリアから7人制日本代表のFB羽野一志が大きく突破、パスを受けたWTB渡辺広人が敵陣中盤右でラックを形成。タッチライン際をLO西野嘉修が走ると、次は逆側のラインにボールが繋がる。最後はWTB高がこの日2本目のトライを決めた(22-5)。
後半は4分、8分と拓殖大のLOタウアテ・ヴァル・ウヴェ・ヘル主将が続けてインゴールに突っ込むも(29-17)、中大は16分にFB羽野の突破を起点にWTB渡辺が追加点を挙げる。28分にはターンオーバーからHO檜山翔一がゴールラインを割り、33分、途中出場のPR新井亮介がだめを押した。
守りでも密な連携と激しいタックルが示された一戦に、勝った松田雄監督は、「頑張ってくれた。ディフェンスが組織として崩れなかった」と振り返った。
一方、敗れた遠藤隆夫監督は「ディフェンスが全然。必死さがない」と話した。
(文・向 風見也)