白星発進の法政大だったが、その後苦戦続く。谷崎監督(右)と堀主将の表情も険しい
(撮影:向風見也)
関東大学リーグ戦1部は27日、各地で2試合があり、東京・秩父宮ラグビー場では昨季7位の大東大が同4位の法大を26−19で制し、2勝2敗で勝点10とした(敗れた法大は1勝4敗で勝点8)。茨城・ケーズデンキスタジアムでは、同2位で今季開幕3連勝中の流経大が今季から昇格した立正大を45−15で下し、勝点を16に積み上げた(敗れた立正大は1勝4敗の勝点8)。
自陣で防戦一方だった前半を7−7で折り返した大東大は、後半2分に勝ち越す。敵陣10メートル付近のペナルティキックから、SH小山大輝が球を持ち直進。コンバージョン成功と相まって、スコアを14−7とした。後半に入り、新人SH小山は果敢にラックサイドを破る本来の持ち味を発揮。その走りを起点とした連続攻撃は、7分のFB大道勇喜のトライを導いた。
続く16分には、こちらも1年生のSO川向瑛が敵陣10メートル付近から同22メートル周辺まで突破する。ボールは左へと繋がり、ルーキーのWTBホセア・サウマキがインゴールへ駆け抜けた。勝った青柳勝彦監督は、「後半、ブレイクダウン(ボール争奪局面)への寄りを速く、と注意したら、選手がそれを実行してくれた」とハーフタイム明けの猛攻を評価。「フレッシュな選手が活躍したのは収穫」とも語った。
法大は後半26、36分とスコアして追い上げるも及ばず。谷崎重幸監督は「前半の入りに受けてしまった」と悔やんだ。東福岡高時代に全国高校ラグビー3連覇を果たすなど実績十分の指揮官も、就任初年度の今季はここまで4連敗中。「(組織的な動きではなく)個人技で行ってしまったところでミスが多かった。ちょっとしたところでかみ合っていないだけだと思うんですけど…」と続けた。
両チームとも、次戦はいずれも前年度王者の東海大が相手だ。大東大は11月2日に東京・キヤノンスポーツパークで、法大は同月9日に秩父宮でそれぞれ激突する。
(文・向風見也)