前節で初黒星を喫したが、日体大を圧倒し再び上昇気流の明治大
(撮影:KAZUO FUKUCHI)
関東大学対抗戦Aは20日、各地で3試合があり、東京・秩父宮ラグビー場では前年度優勝(帝京大、筑波大と同率)した明大が同6位の日体大に41−0で勝利し、3勝1敗となった(日体大は0勝4敗)。大学選手権4連覇中の帝京大は同準優勝の筑波大に10−3で勝ち、4勝0敗(筑波大は1勝3敗)。昨季対抗戦Aで5位だった慶大は埼玉・熊谷ラグビー場で今季Bから昇格した成蹊大を62−14で制し、3勝1敗となった(成蹊大は0勝4敗)。
大雨で水しぶきが舞って両軍のミスが重なるなか、明大が完封勝利を挙げた。前半5分にこの日優勢だったスクラムを起点に、NO8圓生正義が先制。その後は日体大のタックルが決まる場面もあり膠着状態が続いたが、後半は少ない手数で5トライを奪った。
丹羽政彦監督は「前半の中盤からゲームの組み立てが悪かった」としながら、「後半のキックオフから主導権を握って、(相手を)ノートライにできてよかった」と続けた。11月3日には秩父宮で慶大との古豪同士の大一番に挑む。指揮官は「お互いにとって重要な試合」と気を引き締めた。
日体大の米地徹部長兼監督は「この雨を味方にしてタックルとキックで前に、と考えていましたが、後半、メイジさんの伝統である縦に出るスピードで点数を取られてしまった」と淡々と振り返った。次戦はこちらも11月3日、茨城・ケーズデンキスタジアムでの筑波大戦だ。
(文・向風見也)