ブルーズに復帰するノヌー
スーパーラグビーチームのブルーズ(ニュージーランド)は22日、オールブラックスのCTBマア・ノヌーと来季からの2年契約を結んだと公式に発表した。31歳のパワフルな弾丸ランナーは、ニュージーランドラグビー協会とも2015年までの契約書にサインをし、同年にイングランドで開催されるワールドカップの連覇に向けて、ラグビーに集中できる環境が整った。
85テストキャップ持つ世界的プレーヤーだが、ここ数年は負傷もあって、南半球クラブ王者を決めるスーパーラグビーでは不振が続いていた。今年在籍していたハイランダーズで構想外となり、国内のどのチームも獲得に消極的だったため、フランス行きも噂されたノヌーだが、今季テストマッチでの輝きを見て、ブルーズのジョン・カーワン ヘッドコーチが手を差し伸べた。
ノヌーは2012年に同チームでプレーしていたが、NZカンファレンス最下位に終わったあと、新指揮官に就任したカーワンと次のシーズンへ向けて握手することはなく、ハイランダーズへ移籍してしまった過去がある。カーワンにしてみれば苦い思い出だが、それを水に流し、「オールブラックスですばらしい働きを見せたマアをブルーズに迎えることとなり、わくわくしている。彼は世界最高のミッドフィールダーのひとり。スコッド入りは、チームにとって非常に大きい」と、補強成功を喜んでいる。
ブルーズはノヌーのほかに、13人制ニュージーランド代表の主将だったベンジー・マーシャルや、オールブラックスPRとして唯一の100テストキャップ到達者であるトニー・ウッドコク、そして、トヨタ自動車に現在在籍している2011年ワールドカップ優勝の立て役者、FLジェローム・カイノも獲得。さらに、FLスティーヴン・ルアトゥアや、CTBフランシス・サイリ、WTBフランク・ハライ、FBチャールズ・ピウタウなどの若手が今年オールブラックス入りするなど戦力は充実しており、来季は11年ぶりのスーパーラグビー優勝を目指す。