ミルズ・ムリアイナ(左)とロビー・フルーエン
南半球スーパーラグビーで3連覇を目指すチーフス(ニュージーランド)は18日、来季の新戦力として、NTTドコモレッドハリケーンズに在籍している元オールブラックスの万能BKミルズ・ムリアイナ(33歳)と、クルセーダーズのレギュラーCTBだったロビー・フルーエン(25歳)の加入を発表した。
復帰が濃厚とみられていたソニービル・ウィリアムズがまさかのラグビーリーグ(13人制)残留で、プランの変更を余儀なくされたチーフスだが、ニュージーランド代表史上2人目の100テストキャップ到達者であるムリアイナと、2007年にIRB(国際ラグビーボード)のU19最優秀選手賞を受賞したことがあるフルーエンを獲得し、バックラインの層をより厚くした。
ムリアイナは、日本へ渡る前の6年間はチーフス(ワイカト)に所属。ニュージーランド代表でもバックスの中心選手として長年にわたって活躍し、ワールドカップ3大会でプレー。2011年に地元で開催された大舞台では、肩のケガで2試合のみの出場に終わったが、精神的支柱としても優勝に貢献した。
一方、ジュニア時代から将来を期待されたパワフルミッドフィールダーのフルーエンは、プロデビューして間もない頃、リウマチ熱によって心臓全体に炎症を起こし、生死の境をさまよったことがある。今年も心臓弁の手術を受けたが、チーフスによれば快方に向かっているとのことで、来年1月頃にはコンタクトを含むフルトレーニングに参加できる見込みだという。