決戦の舞台となる香港スタジアム
(Photo:Mike Pickles / PSI for HKRFU)
国際ラグビーボード(IRB)が9日、男子7人制代表による世界サーキット「HSBC セブンズワールドシリーズ」の、コアチーム昇格・降格に関する新しいフォーマットを発表した。
コアチームになれば、世界トップ15の強豪国とともに半年以上にわたるワールドシリーズにフル参戦できるため、オリンピック競技になったセブンズの強化面を考えても、コアグループ入りしていない国・地域にとっては、昇格は大きな目標のひとつとなっている。
今週末の12日にゴールドコースト(オーストラリア)で幕を開ける2013−2014年シーズンより、セブンズワールドシリーズは2ステージの昇格・降格システムを導入することになった。
まず、第7ラウンドとして行われる香港セブンズ(2014年3月28〜30日)の舞台で、今季ワールドシリーズの戦いとは別に、世界各地域の代表計12チームが2014−2015年シーズンのコアチーム入りをかけて、たった1つの昇格枠を争う。現在、アジアセブンズシリーズでランキングトップに立っている男子7人制日本代表は、このバトルに参戦する可能性が高く、悲願の初昇格を狙う。
そして、2013−2014年シーズンの最終・第9ラウンド、ロンドンセブンズが終了した時点で、現在の15のコアチーム(ニュージーランド、南アフリカ、フィジー、サモア、ケニア、イングランド、ウエールズ、オーストラリア、フランス、アルゼンチン、アメリカ、カナダ、スコットランド、ポルトガル、スペイン)の内、最下位のチームはコアチームの資格を失うこととなる。
IRBのベルナール・ラパセ会長は、「ラグビーセブンズにとって最初となるオリンピックの4年周期がすでに始まっています。すべての国にコアチーム入りの機会が存在することが重要であり、この新しいフォーマットは2014−2015年シーズンのシリーズに新しいチームの昇格を保証します。また、シリーズの息をのむような大会を観戦に訪れるファンをはじめ、テレビやインターネットで楽しむ世界中のファンに、より多くの興奮をもたらすことになります」と、変革の成功に自信のコメントを発表した。