立川理道
(撮影:BBM)
クボタのSO/CTB立川理道は10月6日、岩手・盛岡南公園球技場でキヤノンとの日本最高峰ラグビートップリーグ(TL)第5節を戦う。身長180センチ、体重95キロのサイズと正確な技術を併せ持つ司令塔は、翌日以降、11月のツアーに向けたジャパンの合宿に帯同予定だ。
9月29日、栃木・足利市総合運動公園陸上競技場。昨季4強であるパナソニックとの第4節を16−34で落とす。1勝3敗で勝点6と、1stステージのプールBでは8チーム中7位となり、各プールの上位4強が加わる2ndステージのグループA入りに向け、負けられない戦いが続く。
今年度、クラブは3季ぶりにTL復帰を果たした。入部2年目のSO/CTB立川理は、初めての国内最高クラスのステージで中核として期待されている。パナソニック戦では、自らの判断ミスが失点に繋がるなどの悔いは残したものの、「(チームは)ブレはないし、いい方向に行っている。ただ、トップチームに勝てるまで行けていない」と見る。
「(強豪は)最後までストラクチャー(チームの決め事)を守れる。クボタもそういうところを見習っていきたい。(パナソニック戦では)1人ひとりがストラクチャーが守れずバラバラになるところがあった…。後半、勝つしかない。僕のプレーが、チームのやろうとしていることにマッチすれば勝てると思う。もっと精度よくやっていきたい」
日本代表は、11月2日に世界ランキング1位のニュージーランド代表(オールブラックス)と戦う(東京・秩父宮ラグビー場)。昨春から不動のメンバーであるSO/CTB立川理は、大一番に向け「すごく雰囲気はいい」と前を向く。
「短い期間(の合宿)でも代表という気持ちを持つようにとエディーさん(ジョーンズ ヘッドコーチ)にも言われている。そこへ集まれば、みんなが『そのチーム(ジャパン)』のためという気持ちでいると思います」
7月の長野・菅平での合宿では、選手が複数名のグループに分かれてオールブラックスをパートごとに分析した。SO/CTB立川理も、FB五郎丸歩副将とともに「向こうがどういうディフェンスシステムをしてくるか」に関するレポートを提出。スタッフ陣からのトップダウンに留まらぬ強化を目指しているとした。
「オールブラックスを外から見てしまわないで、戦うというところを意識する」
(文・向風見也)