ラグビーリパブリック

中大が大東大との接戦制す! 後半にギアを入れ勝ち越し

2013.09.22


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FB羽野一志などの活躍で今季第1戦に勝利した中央大
(撮影:Katsuji Fujii)


 


 


 関東大学リーグ戦1部は22日、各地で3試合があり、埼玉・熊谷ラグビー場では昨季6位の中大が同7位の大東大に13−12で勝利。後半15、21分と連続でトライを決め、接戦を制した。



 序盤に流れを掴んだのは大東大だった。前に出る守備で圧力をかけ、SH小山大輝のサイドアタックやLOオネセマ・ハフォカのランでチャンスを作った。前半5分、敵陣ゴール前左のラインアウトから接点を作り、最後はLOハフォカが先制した(5−0)。



 スクラムを圧倒しながら意図する攻撃ができなかった中大だったが、後半、一気にギアを上げる。3−5と2点ビハインドで迎えた後半15分、ハーフ線付近左中間スクラムからフェーズを重ねる。ボールはSH長谷川新波、CTB木上鴻佑、PR檜山翔一、WTB高悠也と左へ渡り、最後は右へ折り返されたパスを、HO北村彦樹がインゴールへ持ち込んだ。8−5と逆転した。かたや大東大は、攻め込んでもサポートが遅れ、相手の守備網に進撃を阻まれた。



 続く21分にもFB羽野一志がトライラインを割った中大は、ノーサイド直前に大東大のLOハフォカに迫られるも1点差で逃げ切った。勝った酒井宏之ヘッドコーチは「こうなるといいな、という試合になった。これから上を目指すには、接戦に強くならないといけない。1点差、2点差でも勝つという経験をさせてあげたかった」と喜んだ。1勝0敗で勝点4となったチームは、29日に前年度王者・東海大との第2戦を行う(東京・キヤノンスポーツパーク)。



 一方、敗れた青柳勝彦監督は「相手のディフェンスのプレッシャーにパニックになったかな、と。ウチもアタックでは2、3番目のサポートが早くつきたかったけど、そこで球が出ず、良いリズムができなかったですね」と話した。泣きじゃくる選手に対し、「この悔しさを次に繋げよう」と淡々と諭した。0勝1敗で勝点1とし、10月6日には昨季3位の拓大と激突する(群馬・前橋敷島公園ラグビー場)。


(文・向風見也)


 

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