ラグビーリパブリック

明大、青学大をシャットアウトも課題残す 「取り切る力を」(圓生主将)

2013.09.16


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関東大学対抗戦A開幕。入場する青山学院大と明治大の選手たち
(撮影:BBM)


 



 関東大学対抗戦Aで昨季王者(筑波大、帝京大と同率優勝)の明大は15日、埼玉・熊谷ラグビー場で前年度7位の青山学大との今季初戦に臨んだ。45−0と完封勝利を収めるが、丹羽政彦新監督は「(今季)初の公式戦で気負いもあったのか…。クォリティは良くなかった」と首を傾げた。



 明大は前半6、14分と連続攻撃からトライラインを割る(スコアは12−0)。19−0で迎えた後半3分も、中盤で蹴り上げたハイパントを起点にフェーズを重ね、最後はWTB小澤和人が駆け抜けた(ゴール失敗で24−0)。「今年はフェーズを重ねる」というFB村井佑太朗の言葉通りテンポ良く球を散らそうとしたが、停滞する時間も長かった。



 特に序盤は、敵陣ゴール前で反則を犯したり、インゴールノックオンでチャンスを逃したりと波に乗り切れなかった。試合後、NO8圓生正義主将は「取り敢えず勝てて良かった。ゴール前で取り切る力を上げていかないと」と反省しきり。「(完封勝ちに繋がった)ディフェンスは良かった」と語る丹羽監督も、「(点を)取り急ぐ気持ちで普段やっていないシェイプ(型)をやったり…。キックミスも多かった」。チームは22日、 東京・秩父宮ラグビー場で成蹊大との今季2戦目に挑む。NO8圓生主将は「ミスをなくしていく」と決意した。



 もっとも明大のエラーは、青山学大のプレッシャーによるものでもあった。鋭い出足のタックル、接点への働きかけを繰り返した選手を、敗れた武居健作監督は「身体を張ってくれた。向こうが仕掛けてきたブレイクダウン(接点)でも互角以上にやれた。そこは去年までと違うところ」と称えた。次は23日、大学選手権4連覇中の帝京大と対戦する(新潟・新潟市陸上競技場)。


(文・向風見也)


 

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