ラグビーリパブリック

NECを引っ張る田村優 NZ戦に向け「自分にフォーカスして」TLを戦う!

2013.09.13


tamura


田村優
(撮影:BBM)


 



 ラグビー日本代表は11月2日、東京・秩父宮ラグビー場で、オールブラックスことニュージーランド代表と対戦。国際ラグビーボードによる世界ランキング1位の世界的強豪を見据え、日本最高峰のラグビートップリーグ(TL)に出場中のジャパン勢が息巻いている。そのひとりが、NECのSO/CTB田村優だ。



 前年度8位のNECは9月6日、同9位のNTTコムとの第2節を33−20で制して今季初勝利を挙げた。CTBとして先発の田村は後半21分からSOに入り、1点ビハインドを背負うチームを生き返らせる。「ゲインライン上でボール持って、どんどん行こう」。26分、接点に近い位置で受けたボールをテンポ良くさばき前進。最後は左大外のスペースにキックを蹴り込み、途中出場のWTBネマニ・ナドロのトライを導いた。



「勝負をしようと思った最後の瞬間、(WTBナドロから)あのプレー(キック)をして下さいというコールがあった。(ナドロが決めると)信じて蹴りました」



 もっとも、試合内容には不満足だった。「皆、すごく集中していてよかった。ただ、もっと細かいところを突き詰めれば50点くらい取れていた」。自軍のミスをなくせばより高質な試合ができたと、あえて極端な表現で振り返った。



 11月にはジャパンの一員として、約1カ月間のツアーに帯同する見通しだ。「オールブラックスの試合をよく観ている。やるからには勝ちたいんで」。今季の個人目標には、「一貫性を持ってプレーすること。試合に常に100パーセント(の状態)で臨めるようメンタルを整えること」を掲げる。



「練習は100パーセントするけど、終わったら100パーセント、リラックスする。試合だけにフォーカスする」



 チームは14日、秩父宮で昨季王者のサントリーと対戦。「自分にフォーカスして、いいプレーができるように頑張りたい。それでチームが勝てれば」と意気込む。


(文・向風見也)


 

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