ラグビーリパブリック

NECが今季初白星! NTTコムを飲み込んだ

2013.09.07

<ジャパンラグビートップリーグ 2013−2014 第2節>
NTTコム 20 − 33 NEC
(2013年9月6日/東京・秩父宮ラグビー場)


 



NECのゲームメーカー、田村優
(撮影:松本かおり)


 



 後半8分、敵陣ゴール前のスクラムで、NTTコムが軽い反則を犯す。フリーキックを得たNECは、球を持つFL村田毅が「アグレッシブに。自分から」。前進。最後はFLニリ・ラトゥが突っ切り18−10。プレーヤーの自発性でリードを広げた。
 直後は、自陣での守りに集中する。互いに声を掛け合い、分厚い壁を敷いた。WTB釜池真道は皆が反則をしないよう大外から声を張り、相手のパスの軌道へはFLラトゥらタックラーが突っ込む。背後へのキックもFB窪田幸一郎が難なく処理し、LO浅野良太主将は「ディフェンス、やっていて楽しい」と胸を張った。
 18−20で負けていた終盤、NECは再び攻めで鋭さを示す。21分にCTBから位置を変えたSO田村優は、向こうの守備網に駆け込んではパスの繰り返し。最後は敵陣ゴール前へキックし、WTBネマニ・ナドロの勝ち越し点を導く。ノーサイド時は33−20。自発性と集中力を活かしたチームは、今季初勝利を挙げたのだ。
 互角の勝負を挑んだNTTコムだが、最後は気圧された。終盤は手堅いボールキープで逃げ切りたかったが、「時間の使い方が…未熟だった」。FL小林訓也は悔やむしかない。


(文・向風見也)


 

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