ワラビーズの10番はクウェイド・クーパー
(撮影:Yasu Takahashi / Nichigo Press)
南半球4カ国対抗戦(ラグビーチャンピオンシップ)連敗ストップを目指すオーストラリア代表に、大きな痛手だ。7日に地元ブリスベンで行われる南アフリカ代表との試合に先発予定だった主将のLOジェームズ・ホーウィルが、火曜日午後のトレーニング中に左太もも裏を痛め、欠場が決定した。
地元メディアによれば、スキャンの結果、大きなダメージは見られなかったとのことだが、ユーアン・マッケンジー ヘッドコーチはメディカルスタッフと相談し、リスクを避けた。14日にパースで行われるアルゼンチン代表戦も欠場が濃厚。今週末の試合では、SHウィル・ゲニアがゲームキャプテンを務め、背番号5はケイン・ダグラスがつける。
ニュージーランド代表に2敗したものの、南半球ナンバー2の座は譲りたくないオーストラリア。司令塔役は、過去2戦で10番をつけたマット・トゥームアからクウェイド・クーパーに代え、ゲニアとのレッズコンビで速いアタッキングラグビーを仕掛ける。また、2013年スーパーラグビー豪州最優秀新人賞のイズラエル・フォラウはFBに移動し、右WTBではニック・カミンズが先発する予定。第一列ではセコペ・ケプが先発ポジションをつかんだ。テストマッチ未経験のルースFWジェイク・シャッツはベンチ入りし、出場すれば初キャップとなる。
一方、アルゼンチン代表相手に連勝スタートを切り、4年ぶりの南半球タイトル奪還を狙う南アフリカ代表は先発3人を変更した。50キャップを持つビスマルク・デュプレッシーが約1年ぶりにグリーン&ゴールドの2番を取り戻し、LOフリップ・ファンデルメルヴァとFBザイン・カーシュナーもスタメン入り。今年頭角を現した新星、ヴィリー・ルルーはFBから右WTBへスイッチする。
先週末は新天地トゥーロン(フランス)でデビューを果たし、慌ただしく南ア代表に再合流したWTBブライアン・ハバナもキックオフからスタート。前身のトライネーションズを含め、元ニュージーランド代表のクリスチャン・カレンが持つ大会最多トライ記録(16)にあと1本と迫っており、新たな金字塔が期待される。
なお、南アフリカ代表とオーストラリア代表の対決には、『マンデラ・チャレンジ・プレート』のタイトルもかかっている。
<2013 ラグビーチャンピオンシップ/第3戦 オーストラリア代表メンバー>
1.ジェームズ・スリッパ−(レッズ) 2.ステーヴン・モーア(ブランビーズ) 3.セコペ・ケプ(ワラタス) 4.ロブ・シモンズ(レッズ) 5.ケイン・ダグラス(ワラタス) 6.スコット・ファーディー(ブランビーズ) 7.マイケル・フーパー(ワラタス) 8.ベン・モーウェン(ブランビーズ)
9.ウィル・ゲニア(レッズ) 10.クウェイド・クーパー(レッズ) 11.ジェームズ・オコナー(レベルズ) 12.クリスチャン・リアリイファノ(ブランビーズ) 13.アダム・アシュリー=クーパー(ワラタス) 14. ニック・カミンズ(フォース) 15.イズラエル・フォラウ(ワラタス)
【リザーブ】
16.サイア・ファインガア(レッズ) 17.スコット・シオ(ブランビーズ) 18.ベン・アレグザンダー(ブランビーズ) 19.ベン・マッコールマン(フォース) 20.ジェイク・シャッツ(レッズ) 21.ニック・ホワイト(ブランビーズ) 22.マット・トゥームア(ブランビーズ) 23.ジェシー・モグ(ブランビーズ)
※ 上記( )内の所属チームは、2013スーパーラグビー時
<2013 ラグビーチャンピオンシップ / 第3戦 南アフリカ代表メンバー>
1.テンダイ・ムタワリラ(シャークス) 2.ビスマルク・デュプレッシー(シャークス) 3.ヤニー・デュプレッシー(シャークス) 4.エベン・エツベス(WP) 5.フリップ・ファンデルメルヴァ(ブルーブルズ) 6.フランソワ・ロウ(バース) 7.ヴィレム・アルベルツ(シャークス) 8.デュアン・フェルミューレン(WP)
9.ルアン・ピナール(アルスター) 10.モルネ・ステイン(スタッド・フランセ) 11.ブライアン・ハバナ(トゥーロン) 12.ジャン・デヴィリアス(主将/WP) 13.JJ・エンゲルブレヒト(ブルーブルズ) 14.ヴィリー・ルルー(グリクアス) 15.ザイン・カーシュナー(レンスター)
【リザーブ】
16.アドリアーン・ストラウス(チーターズ) 17.ガースロ・スティアンカンプ(トゥールーズ) 18.コーニー・ウーストハイゼン(チーターズ) 19.ジュアンドレ・クリヤー(ラシン・メトロ) 20.シヤ・コリシ(WP) 21.ヤーノ・フェルマーク(トゥールーズ) 22.パット・ランビー(シャークス) 23.ヤン・サーフォンテイン(ブルーブルズ)