NTTドコモは、MOMに輝いたNO8箕内の活躍などで九州電力に快勝(撮影/出村謙知)
【ジャパンラグビートップリーグ2013-2014 第1節】
2013年9月1日/愛知・豊田スタジアム
NTTドコモ 29-7 九州電力
直線的な走りからのロングパスと新人FL佐藤大朗への的確なサポートで、2トライを演出。ぶつかり合いでも威光を放つ。2大会連続(2003年、2007年大会)でワールドカップの日本代表主将だったNO8箕内拓郎が、2季連続入替戦出場中のNTTドコモを引っ張った。3シーズンぶりの昇格から2年目の九州電力を29-7で制した。
前半12分のCTB中矢健の先制、続く25分のCTB清瀬岳大のトライにも関わった。最初から眼光鋭かった。自軍のキックオフからの接点に身体をぶち当てる。闘争本能を引き出された味方守備網が前進し、九州電力の混乱を誘った。
前半終了間際も然り。南アフリカ代表20キャップ(国同士の真剣勝負試合への出場数)のFLハインリッヒ・ブルソーが一時退場していたなか、接点に入って来る相手を真正面から弾き飛ばしたのだ。こちらも肉弾戦で健闘したLO吉岡宏樹主将は、チーム最年長のNO8に賛辞を贈る。
「初戦で勝つことを意識していて…。身体を張ってリードしてくれた」
一方、攻めのリズムを出したかった九州電力は。「球出しを要所、要所で遅らされた…」。SO齊藤玄樹ゲーム主将は意気消沈していた。
(文・向 風見也)