ラグビーリパブリック

ジョージ・スミスが国内初戦へ! TL3連覇目指すサントリーが30日開幕戦

2013.08.28


GS


ジョージ・スミス
(撮影:BBM)


 



 日本最高峰であるトップリーグ(TL)で2連覇中のサントリーは30日、前年度同9位のNTTコムとの開幕戦に臨む(東京・秩父宮ラグビー場)。27日は、2季連続リーグ戦MVPのFLジョージ・スミスが主力組と見られるチームで実戦練習に参加。しばらくチームを離れていた主軸が、今季の国内最初のゲームに向け準備を重ねる。



 前年度はシーズンを締めくくる日本選手権を含め2冠を達成したサントリーが、今季、春先から夏にかけての練習試合で黒星を重ねた。しかし、その現象は「ストレングスとコンディショニングの(年間)40週間プログラムを忠実に信じてきた」ためだと大久保直弥監督。ライバルから綿密な研究をされるシーズンをより強い身体で勝ち抜くため、練習試合に向けた調整より「ハードワーク」に注力してきた。むしろ、現在の仕上がりに手応えを掴んでいる。



「もちろん勝つに越したことはないですけど、例えば『その練習試合に勝つためにウェイト(トレーニング)、フィットネス(強化メニュー)の量を減らします』といったことをしていたら、いまの筋量はない」



 出場選手は、キックオフから48時間前となる28日19時に発表予定。オーストラリア代表111キャップ(国同士の真剣勝負への出場数)を誇るFLスミスは、背番号6での先発が濃厚か。スーパーラグビー(南半球最高峰リーグ)のブランビーズ、オーストラリア代表への帯同があったため、今季はチームに合流して約1週間ほど。「サントリーとは容易なコミュニケーションはできなかった」と本人は言うが、指揮官は全幅の信頼を置く。こちらもスターティングメンバー入りすると見られる入部3年目、南アフリカ代表62キャップのSHフーリー・デュプレアと併せ、「一流のなかでも特別の部類に入る存在。周りの選手のレベルを引き上げるという意味でも、彼らが中心であることは今年も変わらない」と話した。



 FLスミス自身も、「TLの開幕戦に3年連続で関われたらすごく嬉しい。サントリーの全員のスタンダードを保ってゆくのも、自分の責任」と意気込んでいる。


(文・向風見也)


 

Exit mobile version