記者会見で顔を合わせた東芝とキヤノンの監督、キャプテン
(撮影:松本かおり)
日本最高峰のラグビートップリーグ(TL)で初昇格した昨季は11位だったキヤノンは、31日、東京・秩父宮ラグビー場で今季初戦を迎える。前年度準優勝したリーグ屈指のフィジカルチーム、東芝が相手だ(19時キックオフ)。
1対1と肉弾戦の制圧に全てをかける東芝は、「開幕ダッシュのため、開幕戦に全力で臨む」と和田賢一監督は言う。16日には、東京・東芝府中グラウンドでのプレシーズンマッチで昨季王者のサントリーに31−16で勝利。「いい試合ができた」と準備に手応えを感じている。
かたやキヤノンは新シーズンに向け、 入部3年目のWTB和田拓主将が「今年はしっかりしたスキル、実力を持って戦いたい」と話す。昇格初年度、東芝との直接対決では15−21と健闘(2012年9月7日/第2節・秩父宮)。若手主体の編成で、シーズンを通して確かな足跡を残した。しかし、若きリーダーは「去年は勢いに頼っていたところもある」と分析し、「チャレンジャーだし、ひたむきにやるしかない。ただ、その中でも『こういうプレーで勝つんだ』という意図を持ちたい」と続ける。前年度より整備された守備網、シェイプ(陣形)のバリエーションを増やした攻めを披露したい。もちろん、相手が得意な接点での攻防にも注力する。
「ぶつかり合いのところは、間違いなくフォーカスされる。ディフェンスは低く。痛い思いをする。アタックでは相手の(守りの)強いところを避けて、色んなことをやっていきます」
(文・向風見也)