世界ランキング10位のアルゼンチン代表は日本時間25日、ラグビーチャンピオンシップ(南半球4カ国対抗)の第2戦で同2位の南アフリカ代表と対戦し、17−22で敗れた。後半の70分までリードしながら、ペナルティゴール(PG)で逆転され、ワールドカップで2度優勝経験がある強豪から歴史的勝利を挙げることはできなかった。
前半1分過ぎ、ラインアウトからのサインプレーでFLフアン・マヌエル・レギサモンがゴール右隅にねじ込み、アルゼンチンが先制。互いにペナルティゴールを1本ずつ取り合い、13分に南アのWTBビヨーン・バッソンにトライを決められ同点とされたが、36分、アルゼンチンはゴール前でアドバンテージをもらってフェーズを重ね、CTBマルセロ・ボッシュが強引にラインを越えて再びリードを奪った。
ハーフタイム前に南アのPGが決まり、17−13で折り返す。
後半早々、SOモルネ・ステインの右足で1点差に迫った南アフリカ。
それでも、第1戦で60点差の大敗を喫した相手に、ロス・プーマスの愛称を持つ南米の男たちはひるむことなくアグレッシブに戦い続け、時計が70分を過ぎても17−16とリードを保っていた。
しかし、経験で勝る南アの男たちは終盤に強い。71分、敵陣22メートル内でのモールで相手の反則を誘い、PGで逆転。試合終了直前にも、南アのキッカーであるSOステインが成功率100%のゴールデンブーツで3点を追加し、結局22−17で、ファイナルホイッスルが鳴った。
ラグビーチャンピオンシップは第2節が終了し、南アフリカ代表と、連覇を狙うニュージーランド代表が2連勝。金星を逃したアルゼンチン代表は、世界ランキング4位のオーストラリア代表とともに2連敗となった。
来週末は試合は行われず、第3節は9月7日。アルゼンチン代表は敵地でニュージーランド代表に挑み、南ア代表はオーストラリアに乗り込んで3連勝を狙う。
9カ月ぶりのテストマッチで奮闘したアルゼンチン代表の先発FBアモロシーノ
(撮影:Yasu Takahashi / Nichigo Press)