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ブランビーズが9年ぶりに決勝進出! 敵地でブルズに逆転勝利

2013.07.28

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逆転トライを演出したブランビーズのSOトゥームア
(写真は昨シーズンのもの/撮影:Yasu Takahashi)

 

 スーパーラグビーの準決勝第2試合が南アフリカのプレトリアで現地時間27日に行われ、ブランビーズ(オーストラリア)が26−23でブルズ(南アフリカ)を下し、2004年以来の決勝進出を決めた。
 ブルズがホームでプレーオフ敗退したのは初めて。
 ニュージーランドダービーとなった準決勝第1試合では、前年王者のチーフスが20−19でクルセーダーズを倒しており、ファイナルのカードは「チーフス対ブランビーズ」となった。

 準決勝第2試合。
 ペナルティゴール(PG)で先制したブランビーズは、スクラムでも優位に立ち、序盤の主導権を握った。そして前半10分、スピードと力強いハンドオフで右サイドを抜けたWTBヘンリー・スペイトが、鮮やかなワンハンドパスでFBジェシー・モグにつなぎ、トライを奪う。ゴール決まり、10−0。
 しかし5分後、今度はブルズの番だ。敵陣深くで、速いテンポで揺さぶり、CTBのJJ・エンゲルブレヒトがインゴール左隅に飛び込んだ。
 その後、PGを2本ずつ取り合い、16−11で最初の40分を終えた。

 後半に入り、48分、再びブランビーズがスクラムでPGチャンスを得て3点を追加したが、ボールを支配する時間が長くなったブルズが次々と相手の反則を誘い、59分にSOモルネ・ステインが後半3本目のPGを決め、19−20と、この試合で初めて形勢が逆転した。

 だが、ブルズはこのあと、大きな判断ミスを犯してしまう。
 サポーターのボルテージも上がり、押せ押せムードだった66分、69分、72分に、ゴールポストを狙える位置でペナルティを得たが、負傷離脱したピエール・スピース主将の代わりに今大会終盤からゲームキャプテンを任されたNO8デヴァール・ポトヒーターは、タッチキックからのラインアウトを選択。しかし、トライを狙いに行ったものの、チャンス3回すべて得点できず、結果的にこれが勝負の分かれ目となった。

 75分にブルズはようやくPGを狙い、4点リードとする。

 しかし、ワンプレーで逆転可能なオーストラリアのチームは慌てなかった。
 78分すぎ、敵陣10メートルラインを越えたブランビーズは粘り強くつなぎ、SOマット・トゥームアが抜けて、内側で追走していたCTBテヴィタ・クリンドラニへつなぎ、劇的な逆転トライ。その後、リスタートのキックオフはあったものの、ミラクルが起こる時間はほとんど残っておらず、ブルズは散り、ブランビーズの選手が歓喜の抱擁を交わした。

 2年連続2度目の栄冠獲得を狙うチーフスと、9年ぶり3度目の優勝を目指すブランビーズの頂上決戦は、8月3日にチーフスの本拠地ハミルトン(ニュージーランド)で行われる。

 

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