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チーフスが連覇へ前進! クルセーダーズとの激闘準決勝を制す

2013.07.27

masaga

トライを決めてチーフスに勢いをもたらしたレリア・マサンガ
(写真はリーグ戦のもの/撮影:Yasu Takahashi)

 

 スーパーラグビーのプレーオフ準決勝第1試合が27日にハミルトン(ニュージーランド)で行われ、連覇を目指す昨季王者のチーフスが20−19でクルセーダーズに競り勝ち、決勝進出を決めた。

 今季リーグ戦1位のチーフスと、4位から勝ち上がってきたクルセーダーズ。ニュージーランドの強豪2チームは見事な堅守を披露し、試合開始から50分間はペナルティゴール(PG)のみでスコアボードが動いた。

 6−9とリードされていたホームチームのチーフスだったが、51分、今大会終了後に日本へ渡る(ホンダヒートへ移籍)するWTBレリア・マサンガの逆転トライで流れが変わった。FWがゴール前で突進を繰り返し、相手の防御壁を徐々に崩すと、生まれたわずかなスペースにマサンガが鋭く切り込み、ゴールラインを越えた。
 57分には、SOアーロン・クルーデンがインターセプトして50メートルを走りきり、チーフスが20−9と差を広げる。

 しかし、最多7回の優勝を誇る試合巧者のクルセーダーズは、簡単には引き下がらない。相手が2本目のトライを挙げた直後、今度はクルセーダーズのFBイズラエル・ダグが、敵陣22メートルライン外から鮮やかなステップワークで右サイドを突き破り、一気にコーナーへ飛び込んだ。ゴール成功。74分にはダン・カーターがPGを決め、20−19、1点差となる。

 ラスト5分間の死闘。
 76分、追う側の司令塔、カーターがドロップゴールを狙ったが、左に外れた。
 そして、残り時間2分を切ったところで、クルセーダーズは相手のラインアウト後にプレッシャーをかけてボールを奪い返し、敵陣で最後の猛攻を見せる。しかし、チーフスは後退しなかった。激しいタックルの連続。遂に、クルセーダーズはボールを落とし、まもなくノーサイドの笛が鳴った。

 12年連続でベスト4入りしたクルセーダーズだが、またしてもノックアウトステージで敗れ、5年ぶりの優勝はならなかった。2年連続2度目の栄冠獲得に燃えるチーフスは、リーグ戦1位でアドバンテージを得ているため、決勝戦も地元サポーターの前で戦う。

 準決勝もう1試合、ブルズ(南アフリカ)対ブランビーズ(オーストラリア)戦は、日本時間の本日深夜(28日:0時5分〜)南アのプレトリアで行われる予定。

 

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