ケニア人として初のスーパーラグビープレーヤーとなったサザン・キングスのLOダニエル・アドンゴが、NFL(アメリカンフットボールの世界最高プロリーグ)の強豪インディアナポリス・コルツと契約を結んだことが明らかになった。25日、コルツが公式サイトで発表した。
タイトエンドのウェスリー・サンダースが運動能力強化薬物規定違反により、開幕から8試合の出場停止処分を受けたため、コルツは名簿が空いていた。身長198センチ、体重115キロの強靭な肉体を持ち、40メートルを4秒88で走る23歳のアドンゴは、ラインバッカーとしての活躍が期待される。
2012年にニュージーランドへラグビー留学し、元オールブラックス主将のタナ・ウマンガが指揮するカウンティーズ・マヌカウで大きく成長したケニアの逸材。その後、南アフリカのサザン・キングスに入団し、今年3月9日のシャークス戦で念願のスーパーラグビーデビューを果たした。そして、2週間後のクルセーダーズ戦では先発でプレーするなど、今季スーパーラグビーでは5試合に出場した。
アメフトに挑戦するアドンゴだが、来年はラグビー界に復帰する可能性が高い。スプリングボックス(南ア代表)入りを夢見ていたものの、母国のケニア代表としてプレーしたい気持ちが強まっていると報じられており、ケニアのニュースサイト『ザ・スター』によれば、ケニア代表のジェローム・パールウォーター ヘッドコーチがアドンゴと接触して、代表入りの意思を確認したという。
世界ランキング31位のケニア代表は、ラグビーワールドカップ(RWC)初出場に大きく近づいており、来年行われるRWC2015アフリカ最終予選で、ナミビア、ジンバブエ、マダガスカルとともに、1枚の切符を争う。