南半球スーパーラグビーのプレーオフ1回戦第2試合が21日にキャンベラ(オーストラリア)で行われ、ホームチームのブランビーズが15−13でチーターズ(南アフリカ)との接戦を制した。
今季リーグ3位通過のブランビーズは準決勝で、リーグ2位通過のブルズ(南アフリカ)と対戦することが決定。準決勝もう1試合はニュージーランド勢対決となり、昨季王者のチーフス(今季リーグ1位)がクルセーダーズ(同4位)と激突する。
9年ぶりの王座奪還を目指すブランビーズと、プレーオフ初出場のチーターズ。前半はロースコアの戦いだった。チーターズは15分、敵陣でのラインアウトからの攻撃で、フラットパスを受けたWTBレイモンド・ルールが突破し、ゴール前右でCTBヨハン・サディーにつないでトライを獲得。対するブランビーズはペナルティゴール(PG)を2本決め、6−5で折り返した。
後半早々、チーターズにキックで3点を奪われたブランビーズだったが、スクラムの奮闘などでPGを3本追加し、15−8で終盤へ突入する。
72分を過ぎからは、7点を追うチーターズが敵陣22メートル内で猛攻を展開。最後の壁をなかなか突破できずにいたが、79分、途中出場のWTBライノー・ベンジャミンがインゴール左隅に飛び込み、5点差となった。ゴールキックが決まれば延長戦。しかし、タッチライン沿いからの、SOリアン・スミットのショットは左ポストに跳ね返され、失敗。直後にノーサイドの笛が鳴り、ブランビーズが辛くもノックアウトステージで生き残った。
準決勝は2試合とも、今月27日(現地時間)に行われる。
万年最下位候補といわれながら初のトップ6入りを果たしたチーターズ。
WTBレイモンド・ルール(写真)など、若い選手たちが大きく成長した
(撮影:Yasu Takahashi / Nichigo Press)