今季クルセーダーズ主将として力強く牽引しているキアラン・リード
(撮影:Yasu Takahashi / Nichigo Press)
南半球スーパーラグビーのプレーオフが7月20日から始まり、リーグ4位通過のクルセーダーズ(ニュージーランド)が同5位のレッズ(オーストラリア)を38−9で下し、準決勝進出を決めた。プレーオフ1回戦のもう1試合、ブランビーズ(オーストラリア)対チーターズ(南アフリカ)戦は21日にキャンベラで行われる。
地元クライストチャーチでフルサポートを受けたクルセーダーズが序盤から主導権を握った。
前半3分にペナルティゴールで先制。10分には、ゴール前右でのスクラムから中央へ展開し、CTBライアン・クロッティが防御網を突き破ってインゴールに飛び込んだ。29分には、LOサム・ホワイトロックがビッグゲインして22メートル内に入り、すばやく左へ展開してSOダン・カーターがトライ。
21−6で始まった後半も流れは変わらず、51分、クルセーダーズは突進力あるPRワイアット・クロケットが敵陣深くに入ってオフロードでFLマット・トッドにつなぎ、最後はWTBトム・マーシャルがフィニッシュ。66分にはラインアウトから流れる攻撃を見せ、CTBクロッティが再びトライを挙げて勝負を決めた。
なおこの試合では、長期休養していたオールブラックス主将のFLリッチー・マコウが後半途中から出場し、約7カ月ぶりのファーストクラスラグビーで問題なくプレーした。役者が戦列復帰して勢いづくクルセーダーズは、5年ぶり8度目の優勝へ前進する。
27日に行われる準決勝の対戦カードは、明日の「ブランビーズ×チーターズ」戦後に決まる。今季リーグ3位のブランビーズが勝ち上がれば、ランクが下(リーグ4位)のクルセーダーズの準決勝の相手は、2連覇を狙うリーグ1位のチーフス(ニュージーランド)となる。もし、6位通過のチーターズが生き残れば、クルセーダーズの次の相手はリーグ2位のブルズ(南アフリカ)だ。