クルセーダーズのFLリッチー・マコウ
(撮影:Yasu Takahashi / Nichigo Press)
生き残るのは、最多7度の優勝を誇るクルセーダーズ(ニュージーランド)か。それとも、2年ぶりの王座奪還を目指すレッズ(オーストラリア)か。今週土曜日にクライストチャーチで行われるスーパーラグビーのプレーオフ1回戦に向け、激突する両チームが試合登録メンバーを発表した。
今季4位通過でノックアウトステージに臨むこととなったクルセーダーズのトッド・ブラッカダーHC(ヘッドコーチ)は、オールブラックス主将のFLリッチー・マコウをベンチに待機させることを決めた。昨年12月のイングランド代表戦を終えてから、疲労回復とリフレッシュのために約半年間休養していたマコウは、先週末に地元のクラブラグビーで7カ月ぶりに試合復帰を果たし、80分間フル出場。指揮官は南半球最高峰ラグビーでも十分に戦えると判断した。
7番は、今年6月にオールブラックスデビューしたマット・トッドが付ける。足首をねん挫していたLOルーク・ロマノも戦列に戻り、SOダン・カーター、NO8キアラン・リード、FBイズラエル・ダグなど、クルセーダーズはニュージーランド代表経験者13人を含む強力布陣となる。
一方のレッズも、22人中13人がオーストラリア代表キャップ保持者。今大会終了後にスタッド・フランセ(フランス)へ移籍するWTBディグビー・イオアネは、6月下旬のブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦で右肩を壊し、WTBロッド・デイヴィスは膝、CTBのマイク・ハリスとアンソニー・ファインガアは太もも裏を痛めたため出場できないが、主将のLOジェームズ・ホーウィルがふくらはぎの怪我から復帰。SHウィル・ゲニアとSOクウェイド・クーパーのエキサイティングな強力コンビも復活し、今季限りでレッズを去るユーアン・マッケンジー(新オーストラリア代表HC)のためにも、打倒クルセーダーズと優勝に燃える。
クルセーダーズの地元クライストチャーチでは1999年を最後に一度も勝っていないレッズだが、過去3年間の対戦成績は3勝1敗で勝ち越している。今年はリーグ戦で激突しなかったため、この大一番が初顔合わせ。優勝候補同士のヘビー級バトルに注目が集まる。
レッズのSHウィル・ゲニア
(撮影:Yasu Takahashi / Nichigo Press)