南半球スーパーラグビーは今週末にレギュラーシーズン最後の７試合が行われる。すでに、プレーオフに進む上位６チーム（ブルズ、チーフス、ブランビーズ、クルセーダーズ、レッズ、チーターズ）は決定しているが、ファイナルシリーズの組み合わせに影響してくる最終順位は確定しておらず、また今季限りでチームを退団する者、国代表入りへアピールしたい選手などにとっては重要な試合であり、気持ちのこもった全力プレーが最終節でも見られそうだ。
なかでも特に注目なのは、明日（12日）、メルボルンで行われる「レベルズ対ハイランダーズ」戦。今年、日本人初のスーパーラグビープレーヤーとなり、南半球最高峰舞台でフルシーズンにわたって活躍してきた野武士２人、田中史朗（ハイランダーズ）と堀江翔太（レベルズ）がついに激突する。パナソニックワイルドナイツと日本代表では同志であるSH田中とHO堀江は、それぞれのリザーブに名を連ねた。
今大会終了後にNECへ移籍するNO８ガレス・デルヴと、東芝への加入が発表されたWTBクーパー・ヴーナにとっては、レベルズでの最後のゲーム。グラウンド外での規律の悪さが問題視され、レベルズから放出されることになったオーストラリア代表のSOジェームズ・オコナーはベンチに座る。
ハイランダーズの方は、リコーに復帰するCTBタマティ・エリソンと、クボタの新戦力となるWTBケイド・ポキが先発する予定。フランスのトゥールーズへ渡るWTBホズィア・ギアにとっても、ハイランダーズでのラストプレーとなる。