ラグビーリパブリック

ウェールズ戦、クボタ、スーパー15…ジャパンの核、立川が思うこと

2013.07.10

tatekawa

トークイベントに出演した立川理道(写真右)
(撮影協力:ノーサイドクラブ)

 

 

 天理大卒業時の2012年に日本代表入りしたSO/CTB立川理道(クボタ)。いまや代表73キャップ(国同士の真剣勝負への出場数)のLO大野均(東芝)をして「核」と言わしめるなど、ジャパンの看板選手に成長した。長野・菅平であるチーム合宿開始を翌日に控えた6日には、都内でトークイベントに出演。約40人のファンの前で心境を語った。

 ジャパンは6月15日、歴史的勝利を挙げた。最高気温約30度の東京・秩父宮ラグビー場で、欧州王者のウェールズ代表に23−8と勝利。SOとして先発フル出場した立川は、タフな一戦を実感を交えて振り返った。

 「(10分間ある)ハーフタイムは、とにかく身体をケアしようと。首に氷を当てたり、(横になって)乳酸がたまった足を上にあげたり…。選手同士で話し合ったのは最後の何分かだけでした。後半20分ぐらいに足をつった。最後は『これ以上伸ばしたらつるな』というギリギリのところを探りながら走っていました」

 所属するクボタは、日本最高峰のトップリーグ(TL)へ3季ぶりに昇格する。入部2年目のSO立川は「まだTLを経験していない。まずはレギュラーに」と、国内での戦いにも高い意気込みで臨む。しかし、海外挑戦への渇望も覗かせる。南半球最高峰リーグのスーパー15(S15)への挑戦を希望するかと聞かれ、「行けるものなら」と語った。特に、クボタの提携先でもあるS15のブランビーズ(オーストラリア)へは強い興味を示している。かつて同部で指揮を執っていたエディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチを介し、加入の可能性を探っているようだ。TLとS15は開催時期の重ならない季節も多く、クボタでの活動との両立も可能だ。国内屈指の司令塔が、国境をまたいでフル稼働する日は来るか。

 

(文・向風見也)

 

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