ラグビーリパブリック

スター競演で光った立大FB中澤! 対抗戦Bから「勝負したい」

2013.07.09

思い切りのいいプレーを見せた立教大学FB中澤。(撮影/松本かおり)

 

 

 7日、東京・秩父宮ラグビー場での関東大学オールスターゲーム。対抗戦選抜では、関東大学対抗戦B所属の立大FB中澤健宏が先発した。各年代の代表暦はなく、埼玉県立の所沢北高時代は「県大会ベスト8」が最高位だった下部リーグ発の4年生は、リーグ戦選抜を相手に好ランを連発する。後半12分にはトライを決め、55−28での勝利に貢献した。

 オールスターには、4月下旬から約2カ月間続いた春季大会の出場全チームから原則で1名以上の選手が出場できる取り決めがあった。しかしFB中澤は、立大の佐野洋三監督から「実力で選ばれたのだから自信を持って行け」と言われたという。「わがままになるつもりはないけど、勝負しようとは思っていました」。前半22分、力強い突破で中盤の守備網を突き破り、スピードに乗ると2人、3人とタックラーをかわしゴール前へ突入する。慶大主将のCTB宮川尚広の得点をお膳立てした。自らゴールラインを割った後半も、持ち味のランを存分に披露。思い切った勝負を仕掛ければ、普段より高いレベルのゲームでも突破力を発揮できた。

「(対抗戦選抜の仲間は)高校、大学と有名で、選手同士の仲が最初から良かった。正直、(その輪に)入りづらかった。ただ、グラウンドのなかではそんな壁はなくて…。ラグビーっていいスポーツだなと思いました」

 もともと社会人チームからの誘いも受けていたが、卒業後は大手銀行グループに入社する予定だ。

「40年働きたい会社でいい社会人になろう、と。(ラグビーも)高いレベルでやりたい気持ちはある。ただ、仕事が大変みたいなので…」

 身長181センチ、体重89キロ。観光学部に一般入試で入学のFB中澤はラストシーズン、チームの対抗戦A昇格に力を尽くす。

(文・向風見也)

 

Exit mobile version