メルボルン・レベルズ(オーストラリア)でプレーする堀江翔太の新しいボスが決まった。チームは8日、2年間指揮を執ってきたダミアン・ヒルの退任と、オーストラリア代表でコーチングコーディネーターを務めていたトニー・マガーンの新ヘッドコーチ(HC)就任を発表した。
サントリーサンゴリアスでも指導経験があるヒルは、2012年からレベルズを取り仕切っていたが、1年目は15チーム中13位、今年も12位以下が確定しており、成績不振でHCの座をキープすることはできなかった。改革に着手したレベルズは、ワラビーズ(オーストラリア代表)のスターBK、ジェームズ・オコナーと来季契約を結ばないと発表したばかり。
新しい指揮官となるマガーンはクイーンズランド出身で、元体育教師。日本IBMビッグブルーで指導したあと、2005年からマンスター(アイルランド)でディフェンス&バックスコーチを務め、2度のハイネケンカップ(欧州カップ)優勝に貢献すると、2008年から4年間は監督として働き、2度のセルティックリーグ制覇を達成した。その後、ワラビーズのスタッフとなり、先日のブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦までロビー・ディーンズ代表HCを支えてきたが、レベルズと2年契約を結び、次はスーパーラグビーに挑戦する。
これにより、レベルズ次期HCの有力候補だったユーアン・マッケンジー(レッズ現ディレクター)は、ライオンズ戦で結果を残せなかったディーンズに代わり、オーストラリア代表HCに就任する可能性が高まってきた。ワラビーズの指揮官問題に関しては、早ければ明日にも何らかの公式発表があると思われる。