今季限りでレベルズを退団することになったジェームズ・オコナー
(撮影:Yasu Takahashi / Nichigo Press)
オーストラリア代表の新司令塔に指名されたものの、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとの戦いで期待に応えられなかったジェームズ・オコナーが、ピンチに直面している。
『FOX SPORTS』など現地メディアは7日、オコナーが在籍するメルボルン・レベルズは、40テストキャップを持つ才能豊かな23歳のユーティリティBKに対し、来季契約のオファーをするつもりはないことを明らかにした、と報じた。
史上最年少の17歳288日でスーパーラグビーデビューを果たし、ウェスタン・フォースの人気選手だったが、2012年にレベルズへ移籍。年俸100万豪ドル(契約当時:約8600万円)とも言われる高額選手であり活躍が期待されたが、肝臓裂傷や太もも裏の故障などケガにも苦しみ、結果を残すことができなかった。古巣への復帰か、故郷クイーンズランドにあるレッズへの移籍か、あるいは、ブランビーズやワラタスが獲得に動くことも考えられるが、日本を含めて海外でのプレーも選択肢に入ってきた。
昨年、レベルズがオコナーと一緒に獲得したもうひとりの高給取り、FB/SOカートリー・ビールについては、チームは残留を望んでいるものの、ワラタスへの復帰が噂されている。主将のルースFWガレス・デルヴや、第一列の柱だったHOジェド・ロビンソン、オーストラリア代表のSHニック・フィップス、東芝移籍のWTBクーパー・ヴーナなどはレベルズ退団が決定している。2010年にメルボルンに誕生したばかりのこのチームは、翌年のスーパーラグビー参入以来、最下位=15位(2011年)、13位(2012年)、12位以下(2013年)と低迷が続いており、今後は補強を考えながらも、選手育成により注力していくことへ強化方針を転換するものと思われる。
なお、今年入団して能力の高さを証明したHO堀江翔太(日本代表/パナソニック)は、来季もレベルズと契約を結んだことが先日発表された。