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【RWCセブンズ現地発】 男子ジャパン、スコットランドとの開幕戦 惜敗!

2013.06.29


hashino


初戦に敗れ、悔しがる橋野皓介(写真中央)と江見翔太(右)
(撮影:長尾亜紀)


 


 


 組み合わせが決まってから、ここだけを見つめてきた。ターゲットとして焦点を当ててきたスコットランド戦で、男子7人制日本代表が敗れた。前半、ほとんどボールを持てなかったのがすべてだ。「消極的だった」と瀬川智広ヘッドコーチ。0-19から、後半に17-19と追い上げたが及ばなかった。



 セブンズ・ワールドカップ初日。日本代表はプールBの初戦でスコットランドと対峙した。相手の蹴ったキックオフボールを夏井大輔がキャッチ。そこまではイメージ通りだった。しかし、その後の攻撃は接点で苦しみ、外に押し出される。1分30秒過ぎにスクラムから攻略され、先制トライを許す。その後は、たまにボールを持っても接点でボールを失い、反則も繰り返す。どんどん仕掛けられる。受ける。前半は0-12。ジャパンの攻撃時間は数十秒しかなかったはずだ。



 ハーフタイム、坂井克行キャプテンは「攻めよう」と呼びかけた。シンプルに、前へ出る。仕掛ける。接点では足をかくことをあらためて徹底。やれることをやり切るしかなかった。
 後半開始39秒。ジャパンのキックオフボールがタッチに出た後の攻撃からトライを許し、0-19と差を広げられる。攻めるしかない状況は、ますます高まった。
 2分14秒。キックオフのボールを受けて自陣から攻めたジャパンは、ラックサイド、タッチライン際をレプハ・ラトゥイラが駆け上がる。ゴールに迫ると、左に大きく振って、ロテ・トゥキリが反撃のトライを返した。
「攻めよう」を忠実に実行に移したのは、前半を外から見ていた選手たちだ。出番が巡ってきたら、チームのもやもやを払しょくしようと思っていた。
 5分過ぎ、自陣深くから攻めたジャパンは、江見翔太が60メートル以上を走り切る。そして残り1分を切って、橋野皓介が得意のステップワークで抜く。
「途中から入った。運動量の多さを求められているのは分かっていた」(江見)
「ボールを持ったら仕掛けていこう。前半、消極的に見えた。強気で行こうと思っていた」(橋野)
 橋野のトライ後、同点を狙った坂井のゴールは右に大きくそれた。17-19と追いつけなかった。主将は、「僕のキックが全部入っていたら勝っていた。でも、そういうキワの勝負になるのも全部含めてセブンズ。攻めればイケるのは分かった。明日(の初戦の南アフリカ戦)は最初から攻める」と言った。



 チームでいちばんの経験を持つ桑水流裕策は、「セブンズは切り替えが大事。何をしなければいけないのかを確認したら、明日のことだけを考える」と自分に言い聞かせ、仲間を導く。
 プールBの残る相手は南アフリカとロシア。低く。はやく。そして動き回る。そして、もっとも大切なのが『相手より先に』。極限の集中力で、ふさぎかけている道を切り拓きたい。


 





<ワールドカップ・セブンズ2013 大会1日目 男子結果>



 



スコットランド戦に先発した桑水流裕策。大会2日目もさらなる奮闘が期待される


(撮影:長尾亜紀)


 


 


【ワールドカップ・セブンズ2013 男子7人制日本代表 選手名鑑】
http://rugby-rp.com/free.asp?idx=104476&code_s=10041001



【ワールドカップ・セブンズ2013 男子試合日程】
http://rugby-rp.com/free.asp?idx=104471&code_s=10041001


 

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