日本代表としての大仕事を終え、活動拠点のダニーデン（ニュージーランド）に戻ったハイランダーズのSH田中史朗が、29日に地元で行われたクルセーダーズ戦でスーパーラグビー３度目の先発出場を果たした。
試合は12−40で敗れたものの、日本から来た野武士はホーム最終戦で熱い声援を送ったサポーターのハートをしっかりつかんだ。前半６分、ハイランダーズFWがゴール前で前進を繰り返したあと、SH田中が判断よく大きく左へ飛ばし、CTBタマティ・エリソンからFBベン・スミスへとつながり、先制トライを獲得。田中はその後、ボール奪取や鋭いランでも会場を沸かし、ニュージーランド代表SHアーロン・スミスと入れ替わるまでの前半40分間を奮闘した。
ハイランダーズはこれで２勝12敗（勝点22）。あと２試合残っており、最下位脱出へ意地を見せたいところだ。
一方のクルセーダーズは４トライによるボーナスポイント獲得で勝点51（９勝５敗）とし、首位のチーフスとは10ポイント差。ニュージーランド・カンファレンス制覇に望みをつないだ。
ハイランダーズにとっても欠かせない存在になった田中史朗。写真は日本代表戦より
（撮影：BBM）