第2回関東大学春季大会は2日、各地で3試合が行われた。昨季は関東大学リーグ戦1部を制して大学選手権でも4強入りした東海大は、関東大学対抗戦Aの王者(筑波大、帝京大と同率優勝)だった明大に17−0と完封勝ち(神奈川・東海大グラウンド)。前年度の上位チームが所属するAグループでの戦績を1勝1敗とした。明大は1勝3敗。
東海大は前半7分に先制。敵陣ゴール前左ラインアウトから右、左と球を振り、最後はLOダラス・タタナがインゴールに飛び込んだ。チームは終始、素早い守備網の形成を意識し、明大の攻めを停滞させる。ラインアウトの連携不足や敵陣での攻めの停滞など細かな課題を覗かせながらも、後半23、36分に加点。勝った木村季由監督は「春はディフェンスで前に出ること、面を崩さないことを意識してきた。その部分が(試合で)出た。(コンタクト時の)強さ、低さも出てきた」と振り返った。
「ゲームをマネジメントするのはこれから先にやること。いまは鍛え上げた素の部分を前面に出すように、と」
一方、敗れた丹羽政彦新監督は「力はあると思っている。信じるしかない」と表情を曇らせる。新体制のもと個々の状況判断力を重視するも、スタイルの定着に時間がかかっているようだ。
(文・写真/向風見也)