三上正貴
(写真:BBM)
ラグビー日本代表のPR三上正貴は、6月1日、フィジー代表とのパシフィック・ネーションズカップ(PNC)の第2戦に先発。4月20日に福岡・レベルファイブスタジアムであったアジア五カ国対抗(A5N)初戦(対フィリピン代表・○121−0)でテストマッチ(国同士の真剣勝負)デビューを飾ったばかりの24歳だが、今季はこれまで5戦中4戦に出場している。
東海大時代はFLマイケル・リーチ(東芝/チーフス)とともに活躍し、日本最高峰のトップリーグ(TL)でも常に上位を争う東芝で存在感を示す。日本ラグビー協会の若手育成計画である「ジュニア・ジャパン」を経て、今春から代表入りを果たした。身長178センチ、体重115キロ。エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ(HC)には、足腰の強さを評価されている。
5月25日の神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場では、トンガ代表とのPNC初戦に先発。手ごたえのある相手とのテストマッチを初体験した。肉弾戦ではかなり消耗したようで、「(プレッシャーは)僕は経験したことのない感じだった」。大男の「ラリアット」のような圧力を前に、自分たちはより低い体勢で当たるべきだと再確認した。
PRの見せ場であるスクラムについては、「(トンガ代表を相手に)プレッシャーを受けるということはなかった。相手がいい体勢を取れないように、こっちがいいヒットをする、と」。現地時間の15時40分にキックオフされるフィジー代表戦で、これまでの経験はどう活かされるだろうか。
(文・向風見也)