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【関東大学春季大会】 早大が苦しみながらも逆転勝ち! 法大も手応えあり

2013.05.26


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早大CTB飯野恭史にタックルする法大WTB小澤有輝
(撮影:直江光信)


 



 第2回関東大学春季大会は26日、各地で8試合があり、昨季の関東大学対抗戦Aで4位だった早大が関東大学リーグ戦1部で4位だった法大に33−28で勝利(神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場)。前半は一時0−21と気圧されるも、後半31分に逆転。前年度の中位チームが所属するBグループでの戦績を3勝0敗とした。初黒星の法大は同2勝1敗。



 法大は、守備ラインの鋭い前進と肉弾戦への果敢な働きかけで序盤からペースを掴む。前半3分に敵陣中盤の左スクラムから右、左、右とグラウンドいっぱいにボールを繋ぎ、最後はFB森谷直貴が相手守備の綻びを突き先制した。



 法大が味方キックへの追走やインターセプトから6、21分に加点する一方、早大は落球を重ねる。法大のSH中村清伸が一時退場処分を受けた26分以降は14−21と追い上げるも、前半終了直前にオープン攻撃からWTB今橋昇大のトライを許す。



 ハーフタイム明けの法大は後半5分に早大FB滝沢祐樹のトライを許し、以降も防戦一方。素早い集散で守備網を敷いて早大の苦し紛れのキックを誘うも、強い向かい風を受けて陣地獲得に苦しむ。反攻する早大は29分、途中出場のCTB水野健人がゴールラインを割る。直後には、こちらも途中出場のSH岡田一平が自陣から大きく突破。最後はFL小谷田祐紀が勝ち越しトライを決めた。


 
「相手と戦っていない」と勝った後藤禎和監督。ミスの連鎖を、「精度の高い、厳しいプレーをしてくれと言ったんですが、それがかえってプレッシャーになった」と反省した。



 かたや敗れた谷崎重幸新監督は、「まだまだ付け焼刃なところがあるけど、この時期にこのゲームができたのは自信になったと思う。(以前から選手に)要求してきた課題が(実戦を通して)体感できた」と振り返る。東福岡高を率いて11年度まで全国高校ラグビー大会3連覇を達成した指揮官は、春から身体作りに注力。この日の終盤はガス欠も、「体力が必要なんだと(選手が)自覚したと思う。いい刺激になった」と前向きだった。


(文・向風見也)


 

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