今夏には日本へ来ることになっている大物外国人選手たちの故障が相次いでいる。
東芝に加入するオールブラックスのCTBリチャード・カフイ(27歳)は4月末、スーパーラグビー連覇を狙うチーフスのトレーニング中に肩を負傷した。2011年ワールドカップで最高の働きを見せたカフイだが、過去6年間で4度も肩(両肩2回ずつ)を手術するなど、怪我の多いスリークォーターバックとして知られている。そして今月8日、左肩に再びナイフを入れた。全治4〜6カ月と見られており、6月のフランス代表とのテストマッチや、今季スーパーラグビー残り試合の出場は絶望だ。さらに、8月30日に開幕するジャパンラグビートップリーグの前半数試合を欠場するのは確実で、最悪の場合は東芝との契約解除もあるかもしれない、とニュージーランドのメディアは伝えている。
また、パナソニックの新戦力となる南アフリカ代表48キャップ保持者のJP・ピーターセン(26歳)は、シャークスのCTBとして出場した5月17日のフォース戦で股関節を痛め、21日に手術を受けた。地元メディアによれば、6月に予定されているイタリア代表、スコットランド代表とのテストマッチは欠場が濃厚で、今季スーパーラグビーにも復帰できないかもしれないという。
そして、神戸製鋼に入団するストーマーズのLOアンドリース・ベッカー(29歳)は、17日のレベルズ戦で背中を痛め、こちらも今季スーパーラグビーに復帰できるかどうかは怪しくなった。南アフリカ代表史上最長身、208センチの大男は、全治8週間と診断されており、早期回復できなければ、ストーマーズのジャージーを再び着ることなく南アを去らなければならない。ストーマーズはあと5試合残しているものの、4勝7敗(勝点30)で11位と低迷しており、上位6チームによるプレーオフに進むのは厳しい状況。レギュラーシーズン最後のゲームは、7月13日に地元ニューランズで行われるブルズ戦となっている。
身長208センチ、体重120キロの大男ゆえ、過去にも背中の故障に苦しんだことがあるベッカー(左から2人目)
(撮影:Yasu Takahashi / Nichigo Press)