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早大 布巻がFLに挑戦! 「相手チームにいたら嫌」を目指す

2013.05.21

 関東大学対抗戦Aで昨季4位だった早大のCTB布巻峻介は、3年目の今季、FLに挑戦する。将来の日本代表入りを目指しての転向だ。



 身長178センチ、体重90キロのCTB布巻は、東福岡高時代から「超高校級」と謳われた逸材。ボディバランスの良さを長所とし、昨季は日本協会の若手育成計画である「ジュニア・ジャパン」のスコッドにも選出された。



 転向への思いは、以前からあった。高校時代は力感ある突破を繰り返していたCTB布巻だが、「将来、こういう身体を活かしたプレーは通用しなくなるとは思ってました」。激しいタックルやボール奪取の技術にも自信があり、かねてコンバートの機会を伺っていたのだ。東京・上井草の早大グラウンドで関東大学春季大会・中大戦(○56−5)があった5日、この件について問われ、「どっちがいいと思いますか」と笑って聞き返した。



「自分を冷静に見ると、サイズやスピードがあるわけじゃない。でもFLなら、逆にこのサイズを活かせる。(本来の持ち味である)ボールタッチも絡めて、こういう選手が相手チームにいたら嫌だなという選手になりたい…。というかこの話、あっという間に広がりましたね」



 昨季終盤は右ひざの負傷を押して試合に出ており、今春はリハビリに時間を割いた。近年は度重なる負傷に泣かされてきたとあって、「やろうと思えばやれるんですけど、毎年怪我をするから…。状況がよくなるまで復帰しないと決めているんで」。中大戦も欠場した。「まだFLの専門的な練習は(十分に)できていない」。新しいポジションには万全な状態で挑みたい。


(文・向風見也)

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