地元での勝利に爽快な気分。トップ5残留を決めたフィリピン代表(撮影/出村謙知)
5月18日、マニラでアジア5カ国対抗2013(トップ5)最終戦が行われ、フィリピンがUAE(アラブ首長国連邦)に24 -8で快勝。この結果、1勝3敗で4位となったフィリピンのトップ5残留が確定。4戦全敗となったUAEはディビジョン1へ降格する。
立ち上がりペースをつかんだのは地元フィリピンは、前半15分までに、敵陣ラインアウトからのモールと、WTBジョセフ・マシューズの個人技でトライを重ねて12-0とリードした。一方的な展開になるかと思われたが、UAEもセットプレーと粘りのDFで対抗。前半終了間際にモールでのトライを返して12-5で折り返した。
後半は先にUAEが先にPGを決めて、点差を1トライで逆転可能な4点差としたものの、地力に優るフィリピンが2トライを加えて最終スコアは24-8。来季のトップ5は2015年W杯のアジア地区最終予選も兼ねるため、フィリピンにとっては初のトップ5での残留と同時に、W杯出場の可能性も残す格好となった。
「今季は3位以内に入る目標を立てて、それは果たせなかったが、チームはトップ5での戦いで大きく成長した。これから1年間さらにハードワークを続けて、来年のトップ5では2位以内に入りたいと思っている」
W杯出場の夢をつないだフィリピンのジャレッド・ホッジス監督は、ホッとした表情でそう語った。
一方、UAEのダンカン・ホール監督は「今のスコッドの平均年齢は33歳。来季、ディビジョン?で優勝してトップ5に戻るためには若手の発掘・育成が必要になる」。若い選手たちをいかに育てていくかを今後の課題として挙げていた。
リポート/出村謙知