パナソニックのWTB山田章仁は12日、神奈川・日吉の慶大キャンパスグラウンドでチャリティーイベント『REACH OUT RUGBY』を開催。NTTコムの林雅人監督、日本代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)がゲストで登場する。
プロ選手が行える社会貢献の一環として、かねてからチャリティーイベントの催行に興味があったWTB山田。これまでは自身の実績を鑑み自重していたが、今春の日本代表スコッド入りを受けて実施を決めた。小学生を対象にしたラグビークリニックとトークショーで集めた参加費(1人3000円)を、乳がん検査支援を行う「ピンクリボン」や児童養護施設の子どもをサポートする「Living Dreams」へ寄付。「ラグビーを支えるのは女性と子ども」との思いからだ。
4月下旬にあった福岡合宿以降、代表から離れている。ジョーンズHCは「もうチャンスはあげました。彼はそれを掴めなかった。でも、まだチャンスはある。成長したところを私に見せてくれれば」と説明した。そんな指揮官を主催イベントのゲストに招くWTB山田は、「練習でアグレッシブにいけなかったってこと」と落選理由を分析。将来性が重視されアジア五カ国対抗に出場した20歳のWTB福岡堅樹(筑波大)、19歳のWTB藤田慶和(早大)については、「彼らは彼らで頑張って欲しいと思います。(自身の現状に)人は関係ないので」と断言。「自分にベクトルを向けて、スタンダードを上げる」と、さらなる成長を誓う。
(文・向風見也)