ウイダージャパンセブンズ2013に出場することになった松田努
(撮影:松本かおり)
「早くも現役復帰する(笑)松田です」
鉄人がにこやかに話し始めた。
先日引退を表明したばかりの東芝ブレイブルーパスの松田努(41歳9カ月のトップリーグ最年長出場記録保持者)がふたたび秩父宮を駆ける。
5月26日に開催される「ウイダージャパンセブンズ 2013」の大会概要が発表された。出場する男子12チームは、トップリーグ8チームと男子7人制セブンズシニアアカデミー、三地域協会の推薦チーム(YC&AC、ホンドヒート、玄海タンガロア)。国内初の賞金大会となり、カップトーナメント優勝チームには賞金100万円が贈られる。準優勝チームには30万円。女子は日体大ラグビー部女子、Rugirl-7、女子7人制セブンズシニアアカデミーの3チームが参加する。
2010年から行われてきた『セブンズフェスティバル』が特別協賛の森永製菓のサポートを受け、パワーアップする。これまで多くのスポーツ、多くのアスリートを多角的にサポートしてきた同社。記者会見に参加したウイダー事業本部本部長の松崎勲氏は「ウイダー事業を始めて30年。日本ラグビーが世界で強くなること、ラグビーがもっとメジャーになるための応援をしたい」と語った。
トップリーグ8チームは、まずは昨季上位に出場を打診。準備の整っているチームから出場を確定していった。セブンズシニアアカデミーのメンバーはユニバーシアードに出場する候補メンバーで構成され、三地域協会からの推薦チームは、基本的に各地域でのセブンズ大会の成績優秀チーム。組み合わせは、トップリーグの上位4チームはシードとなり、他は主催者の抽選で決められた。
ちなみに、玄海タンガロアはクラブチーム。全九州7人制大会で九州電力と優勝を分けたが(決勝戦が荒天のため中止)、抽選で晴れ舞台への出場が成った。福岡サニックスでプレーしていた徳永剛が主将を務め、切り札は佐賀在住のフィジー人、ギャム(愛称)。無名のスピードスターに注目だ。
今大会を、自ら「本気のラグビーの最後となるでしょう」と語った松田は、「(東芝の)和田監督から、『セブンズの大会があるので(松田さんの)引退試合にしたい』と言われまして。『最後に勇姿を見せてください』と。第1回のセブンズ・ワールドカップのメンバーです。その力を見せたい」と笑った。
「出場機会をくださった方々に感謝したい。こんなに早く、また秩父宮でプレーできるとは。戸惑いましたが、誰もができることではないので。夢にまで見た賞金大会。本気でトレーニングして、見る方が少しでも楽しめるようにしたい。30秒しか出てないじゃないかと言われないように、監督とも交渉します(笑)」
賞金を手にできたらとの質問には熱烈な競馬ファンらしく、「僕に一度預けてもらったら、ダービーで増やして…というのは冗談。みんなで楽しくやりたいと思います」と語り、会見場の空気を和ませた。
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