筑波大デビューを果たした山沢拓也。「決勝は楽しめた」(撮影/新屋敷こずえ)
優勝するのは、一昨年まで3連覇を果たし、豊富な運動量で王座奪還を狙う東海大か。4月7日に行われたYC&ACセブンズで優勝を果たした流経大か。昨年の覇者筑波大か。4月21日、2月上旬並みの寒さのなかで『東日本大学セブンズ2013』が行われた。
チャンピオンシップ準決勝第1試合は明大−東海大。昨年もこの2校は、準決勝で対戦した。その試合で明大に敗れて4連覇を逃した東海大は、リベンジに燃える。小原政佑や近藤英人らスピードスターの活躍で東海大が先行するが、明大は田村煕、村井佑太郎らの活躍で終盤圧倒。28−14と突き離し、再び東海大の王座奪還の夢を砕いた。
準決勝第2試合は流経大−筑波大の顔合わせ。大学デビューとなる山沢拓也の期待通りの活躍で圧倒的な強さを見せ勝ち上がってきた筑波大だったが、流経大の山沢への執拗なマークと、リリダム・ジョセファの力強い突破に苦しめられる。しかし、最後は筑波大が走り勝って10−7。決勝戦へ駒を進めた。
決勝戦は明大と筑波大の顔合わせとなったが、筑波大が終始圧倒し54−14で大会2連覇を決めた。自らトライし、難しい角度のコンバージョンも決めるなど堂々の大学デビューを飾った山沢は「今日はあんまり体をぶつけた感じはありません。でも、疲れました(笑)。準決勝が大変で、息も戻らないまま決勝に臨んだ。決勝は楽しめました」と、ジュニア・ジャパン遠征で成長した姿を見せた。
今大会は、昨シーズン筑波大までCTBとしてプレーし、4月から筑波大大学院に進学した山下昴が監督を務め、決勝後、選手たちの手で宙を舞った。
古川拓生・筑波大監督は「山沢はもちろんですが、この大会には毎年1年生を2人出すようにしている。東海大仰星から1浪して今年入部した野口大輔の活躍は収穫でした」と満足気に振り返った。
なお、コンソレーションは日体大が31−15で慶大を下し、優勝を決めた。
2年連続の優勝を喜ぶ筑波大。充実は続きそう(撮影/新屋敷こずえ)
コンソレーション優勝は日体大でした(撮影/新屋敷こずえ)