豊島翔平
(写真:BBM)
昨季の負傷から長期離脱していた豊島翔平(東芝)が12〜14日 、男子7人制日本代表候補の強化・トライアウト合宿に参加。東京・西が丘の味の素ナショナルトレーニングセンターなどで汗を流し、「また呼ばれて嬉しい。久しぶりにセブンズの仲間と会えて、居心地がいい」と振り返った。
関東大学リーグ戦1部の東海大時代、ステップを踏むほどスピードを上げる快速FBとして台頭。身長173センチ、体重85キロ。同大の木村季由監督からは「下半身は競輪の選手みたい」と腰の強さを評価された。村田亙前監督(現専修大監督)のもと、セブンズ代表にも名を連ねる。2012年3月31日、4月1日には、世界最高峰の国際7人制サーキット・セブンズワールドシリーズの東京セブンズ(東京・秩父宮ラグビー場)に出場した。
しかし東芝2年目の昨季、同年9月7日にあった日本最高峰のトップリーグ第2節・キヤノン戦で左足首を脱臼骨折する(秩父宮)。チームは21−15で勝利も、WTBで先発の豊島は即日手術。その後のシーズンを棒に振った。
今年の東京セブンズは3月31日の大会2日目を観戦し、「あそこのピッチに立ちたい。(感想は)それだけです」と話す。今月14日、瀬川智広ヘッドコーチ体制下では初となる合宿を終えると「どのくらいできるのかなとは思ったけど、自分のなかでは大分、できていた」と手応えを掴みつつ、6月の7人制ワールドカップ(モスクワ)出場へさらなる向上が必要だと話した。
「いまは全然、走れない。走れるようにならないと、ワールドカップにも選ばれるか…。(感覚も)まだまだ(戻っていない)」
チームは5月にも合宿を行う。そんななか、「まだ完全に復帰というわけではないけど、東芝の練習にも復帰して…」と豊島。大一番での復活を期する。
(文・向風見也)